毎年、2月中旬~3月中旬には、梅園の梅が満開となり、西馬込住人としては心躍る季節。池上梅園はそれは見事な梅林です!30種370本あり白梅は150本、紅梅220本が一斉に花を咲かせます。
池上梅園は西馬込から徒歩7分ぐらいのところにあります。丘陵の傾斜となってるので入り口の門から見上げると晴れてる日には、青空の下梅花が一面に見え、それは美しく風雅です。そしてその芳香もかぐわしい・・・つつじは約800株植えてあるそうです。傾斜の上には展望台が造られており、そこの東屋で一息。鯉がおよぐ池のそばには茶室・和室もあります。
蹲踞(つくばい)は水琴窟(すいきんくつ)。心を癒す水の琴音が聞こえます。柄杓に掬った水を流し、静かに耳をすませば、滴り落ちた水が地中から琴の音のように響きます。心を癒す静的な深みのある音。東京にいることをしばし忘れます。
池上梅園の由来
「池上梅園は池上本門寺の西に位置し、丘陵斜面等を利用した閑静な庭園です。戦前まで北半分は日本画家伊東深水の自宅兼アトリエで「月白山荘」と呼ばれていましたが戦災で焼失。
戦後築地の料亭経営者小倉氏が南半分を拡張し、別邸として使用していました。小倉氏没後、ご遺族の遺書により、庭園として残すことを条件に東京都に譲渡されました。その後昭和53年に大田区に移管され、紅梅を中心に植林、拡張(9880㎡)をすすめ、現在では大田区の区花である梅は370本(白梅150本、紅梅220本)を数えるまでになりました。毎年、一月上旬の蝋梅三月中旬の八重揚羽まで2か月にわたり30種あまりの梅を楽しむことができます。
また、梅の他には50本のボタンや800株のツツジなど50種500本の樹木があり、季節ごとに違った花に逢え、四季を通じて楽しめます。
菊花展示会、毎年10月下旬から11月初旬開催予定」
(大田区立池上梅園 パンフレットより)
池上梅園でご覧になれる梅について
梅は中国渡来のバラ科の植物で、その実は梅干し、梅酒という保存食になるだけでなく、最も早く咲くことから古来の花の兄として愛されてきました。
梅の種類はその性質から三系統に分類され、それぞれについて一重、八重、紅白、絞りなどの品質があります。梅の名称はその愛好家が名づけたもので現在300種余あると言われていますが、池上梅園では約30種類がご覧になれます。
野梅系 - 野生の梅の原種に近いもの
①野梅性一重(白加賀・一重冬至・満月・曙・竜眠)
②野梅性八重(寒衣・二重冬至・花香実・月宮殿・見驚・玉垣・思いのまま)
③紅筆性(八重海棠)
④難波性
⑤青軸性(月の桂・月影・緑萼)
豊後系 - 杏との中間種
①豊後性一重(真鶴)
②豊後性八重(藤牡丹・白獅子・八重揚羽・呉服・武蔵野)
③杏性
紅梅系
①紅梅性一重(紅千鳥・玉光)
②紅梅性八重(唐梅・鹿児島・緋の司・黒雲・鴛鴦)
池上梅園
住所:大田区池上二丁目2-13 入園料大人100円
営業時間:9:00-16:30
休園日:2.3月を除く月曜(祝日の場合は翌日、)年末年始
最寄り駅:浅草線西馬込駅徒歩10分
大森、五反田、池上から東急バス本門寺裏下車徒歩3分
TEL:03-3753-1658
公式HP:http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/baien/index.html